PROJECT 03

全国都市農業
フェスティバル

23区内でもっとも農地面積の大きい区だからこそできる都市農業の魅力と可能性を発信する一大イベント。

東京23区の農地の約4割を有する練馬区。都市に農地があり、農業が産業として営まれているのは世界的に見てもまれで、令和元年度にはニューヨークやロンドンなど海外の5都市と「世界都市農業サミット」を開催しました。サミットで確認した都市農業の魅力と可能性を発信し、更なる都市農業振興を図るために今度は「全国都市農業フェスティバル」を開催。練馬区だけでなく、都市農業に積極的に取り組む国内の自治体の行政職員、JA職員、農業者さんとともに、「買う」「食べる・体験する」「話す・学ぶ」の3つをテーマにイベントを実施しました。

CROSS TALK

他部署との連携であらゆる媒体を使い情報発信。時には身体を張った広報も。

後輩職員
令和5年11月に初開催した全国都市農業フェスティバルは、たくさんの方にお越しいただけて、本当にほっとしました。3万6000人もの方が来場されるイベントは、練馬区の中でも珍しいのではないでしょうか。
先輩職員
練馬区でもなかなかない大規模なイベントになりましたね。多くの方がいらっしゃったのは、事前の広報活動が功を奏したのだと思います。農業者さんの畑で区の職員が農作業体験をする企画では、自分の農業体験の様子をSNSで発信していましたよね?
後輩職員
あれは、区の広聴広報課と協力した広報以外に、フェスティバルのSNSアカウントを活用した企画がほしいということで始まったんですよ。
先輩職員
確か、4人の農業者さんの畑に行って、1種類ずつ種まきから収穫までさせてもらっていましたね。
後輩職員
どの農業者さんもとても好意的に受け入れてくださったんです。私はスポーツを続けていて体力には自信がありましたが、農作業は使う筋肉が全然違うからか、しんどかったです。また、繊細さが求められる作業でもあり、広報云々よりも農作業が大変でした。
先輩職員
でもその様子を投稿するたびにフォロワーが増えていって、今では1000を超えましたよね。
後輩職員
はい。最初はうまく見せようと思って動画も凝ってみたりしたのですが、素人がぎこちなくやっている姿がいいとわかって、なるべく自然体を心がけました。振り返ってみると、何事にも代え難い経験だったと思います。
先輩職員
他にも、健康部のウォーキングアプリと連携して、フェスティバルに参加してくれた自治体のバーチャルマップを作ってもらったり、区内の10箇所以上の図書館で都市農業を紹介する企画展示コーナーを設けてもらったりしていましたね。
後輩職員
ずいぶんといろいろやりましたが、どのタイミングでどこに働きかけると効果的か、だんだんわかってきて楽しかったです。

初めてのイベントも協力体制で乗り越え区民のフェスティバルへの機運を醸成。

後輩職員
先輩が担当されていた、実行委員会の庶務的なお仕事こそ、神経を使ったのではないでしょうか。
先輩職員
そうですね。実行委員会は委員長が区長で、委員には区内関係団体の会長等に参画いただいていたので、実行委員会の会議に向けた準備や調整は丁寧に進めました。それ以外に、機運醸成イベント「ねりまランタンナイト」も担当していたので、それも大変だったかな。
後輩職員
ねりまランタンナイトは、フェスティバル1ヶ月前の10月のイベントですよね。最後に飛ばしたランタンはきれいでした。
先輩職員
子どもたちが野菜や農業にまつわる絵を描いたランタンを夜空に打ち上げるイベントでした。児童館の協力を得て、夏休みにランタンに絵を描くワークショップを実施してもらいました。
後輩職員
これも練馬区では初めてのイベントで、関係部署と調整しながら試行錯誤していましたよね。側から見ていてこれは大変だと思っていました。
先輩職員
企画途中で、もっと多くの方に来ていただこうと参加者を追加で募集することにしました。運営計画を見直したり、準備しなければいけないことはたくさんありましたが、他の係のみなさんにも助けていただいて、なんとか乗り切れました。本当にありがたかったです。
後輩職員
苦労の甲斐あって、結果としては大成功でしたよね。
先輩職員
イベントの当日は、約4500人の方が来てくれて、夜空に上がるランタンを楽しんでもらいました。農業者さんにステージに立ってお話ししてもらったりもしたので、練馬区の都市農業やフェスティバルを区民のみなさんにもっと知っていただくきっかけになったのではと自負しています。

世界にも認められた練馬区の都市農業と全国の都市農業を繋ぎ盛り立てていくイベントに。

先輩職員
今回のフェスティバルについては参加者の方々からも農業者さんからもすごく好意的な感想が寄せられていますが、それは、区の職員の働きだけではなくて、農業者さんのご協力あってこそです。
後輩職員
マルシェ自体も大規模でしたし、それ以外の企画内容も、興味を持ってもらえた理由の一つでしたね。各地の農作物を使ったメニューを提供するキッチンカーが出店したり、農業者さんが講師となったワークショップをやったり。単なる物産展で終わりませんでした。
先輩職員
一自治体のイベントでしたが、声をかけたら全国の多くの自治体が参加してくれたのもありがたかったです。この繋がりを絶やさず、全国各地で都市農業を守るために奮闘している行政の人たちと情報交換や相談ができるような関係をつくっていけたらいいなと思っています。
後輩職員
令和7年度に「全国都市農業フェスティバル2025」の開催が決まり、令和6年度はプレイベントを実施しました。今後も広報のスキルをアップさせて、イベントだけでなく地元で採れた野菜のおいしさも伝えていきたいです。若い農業者の方々とも、もっと繋がっていきたいです。
先輩職員
多くの方が次回を楽しみにしてくれていると思うので、期待に応えられるように、私もがんばらなきゃと思っています。
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