特別区には、他業界で培った経験や知識を活かし活躍している多くの職員がいます。
一歩を踏み出すきっかけから現在の仕事内容ややりがいまでそれぞれの転職ストーリーをご紹介します。
一般事務
新宿区子ども家庭部子ども家庭課企画係(令和5年度採用)
- 前職までの経験
筆記具メーカーで研究と事務を経験
新卒で筆記具メーカーに就職。ボールペンやマーカーなどの研究開発や、海外向け製品の販売実績集計・分析などに携わる。
- 転職のきっかけ
事務の奥深さを知り極めたくなる
表計算ソフトなどを用いた作業が楽しく、関連資格も取得。この頃、未経験でも特別区に転職のチャンスがあることを知る。
- 特別区での仕事
子育て支援関連の事業運営に携わる
前職で得たPCスキルを活かし、子育て関連事業の運営を担当。前職での進捗管理やリスク管理の経験も業務に役立っている。
- 前職までの経験プロダクト製作の現場で研究開発や改良を担当し、その後、海外向け製品に関する事務も経験しました。
メーカーの研究職として、ペン類のインクや部品の材料選定から製造ラインの立ち上げまでを担当していました。発売されて終わりではなく、製品の性能改良や不具合品の調査など幅広い業務を経験。営業部門へ異動後は、海外からの注文の納期調整、海外での販売実績の集計・分析、海外向け製品パッケージの校正などを担当しました。
- 転職のきっかけ表計算ソフトを用いた分析などのおもしろさを知り、極めていた頃に特別区の募集を知りました。
営業部門に異動となり、事務という未知の分野に出会いました。いざ携わってみると表計算ソフトなどを用いた作業がとても楽しく、関連資格まで取得しました。このスキルを今後も活用したいと思っていたところ、特別区は30歳以上でも、さらには公務員未経験でも、転職のチャンスがあることを知り、思い切って受験しました。
- 特別区での仕事働きやすい環境で、区民の方からの意見が直接聞ける仕事にやりがいを感じています。
転職して一番驚いたことは、女性の上司が多いこと。男女ともに同じ仕事に携わり、試験により昇任でき、公平性が保たれた職場は魅力的です。有給休暇の取りやすさにも驚きました。現在は「安心できる子育て環境をつくる」という目標を掲げた事業の運営に携わっていますが、区民の方々から直接ご意見をいただけることにやりがいを感じています。法律や制度など、公務員に必要な知識をたくさん習得し、使えるようになることが直近の目標です。
児童福祉
港区児童相談所児童福祉司(令和4年度採用)
- 前職までの経験
他の自治体で児童福祉に携わる
児童養護施設の児童相談員、児童相談所の一時保護児童相談員、ケースワーカーとして子どもや家族支援の経験を積む。
- 転職のきっかけ
特別区で働き視野を広げたい
環境を変え、もっと住民の暮らしに近い基礎自治体で児童福祉に携わることで、視野を広げたいと、特別区への転職を決意。
- 特別区での仕事
多様な価値観の中で刺激を受ける日々
日本全国や世界から多種多様な文化背景を持つ人が集まる特別区で、職種は同じ児童福祉司として、刺激を受けながら働く。
- 前職までの経験子どもの安全を守り家族を支える役割を別の自治体でも担ってきました。
児童養護施設では、地域の中で子どもたちと生活を共にし、衣食住のサポートを行ってきました。その後児童相談所へ異動となり、一時保護所では、子ども支援のため行動観察をしながら、生活支援や学習指導に従事。児童相談所ケースワーカーとしては、子どもや家族へのさまざまな相談支援を経験してきました。
- 転職のきっかけより住民の身近なところで児童福祉サービスを提供できるところに魅力を感じました。
児童相談所は、過去には都道府県に設置義務があるだけでしたが、その後設置が拡大され、政令指定都市や特別区でも設置できることになりました。実際に特別区でも設置が進んだのを知り、自分の視野を広げたいという理由と、住民の方にとって身近な基礎自治体で支援を提供したいと、これまでの経験から思い、転職を決めました。
- 特別区での仕事多様な価値観と出会い刺激を受けながら協力して問題解決に向かっています。
児童相談所で児童福祉司として働いています。現在は、児童虐待の初期対応を行うチームに所属。子ども自身や家族、関係機関などからの相談や通告を受け、子どもの安全確認と情報収集、家族との面接を行い、家庭環境の調整を行っています。特別区には、全国・世界から多様な文化背景を持つ人が集まっており、職員自身も経歴や出身地は多種多様です。そのような環境で、役職にとらわれず活発に意見交換をし、協力して支援に取り組んでいます。
建築
板橋区政策経営部施設経営課(平成30年度採用)
- 前職までの経験
昇降機メーカーで設計と技術検討
エレベーターの設計や据付に関する技術検討を担当。新製品を展開する際には国内外を問わず作業員の支援に飛び回る日々。
- 転職のきっかけ
より広く建築とまちづくりに興味
建設業界の特定の領域に留まらず建築やまちづくりの分野に興味を持つ。さらに結婚を機にワークライフバランスも意識。
- 特別区での仕事
公共施設の設計やマネジメントに従事
施設経営課にて公共施設の設計と工事監理を行う。区の子ども家庭総合支援センターの新築に設計から工事完了まで一貫して携わった。
- 前職までの経験昇降機の技術者として設計から現場の支援まで国内外を問わず飛び回っていました。
昇降機メーカーで、エレベーターの設計や、据付に関する技術検討などを担当していました。新製品を展開する際には、国内外を問わず現場に出向いて現地作業員への据付支援を行う必要もあり、出張の多い日々を過ごしていました。ちなみに、昇降機は「建築設備」に該当し、特別区では機械職や電気職に関連する仕事となります。
- 転職のきっかけ建設に携わるうちに広く建築分野に興味が湧きまちづくりにも関わってみたいと思うように。
仕事にやりがいは感じていましたが、建設業界に身を置くうちに、限られた領域に留まらず、広く建築という分野に興味を抱くようになりました。特に、身近な都内のまちづくりに関わってみたいという思いがありました。また、結婚という人生の節目を迎え、ワークライフバランスを意識するようになったのも大きなきっかけの一つです。
- 特別区での仕事施設の修繕、建築、公共施設マネジメントで経験をさらに積んでいます。
畑違いの分野で不安もありましたが、組織の中で関係者と一緒にプロジェクトを進めるという点では、前職との共通点も多く、経験を活かせていると感じます。現在は、公共施設の総合的な企画、管理、活用を検討する「公共施設マネジメント」に携わっています。転職して一番良かったのは、ワークライフバランスが劇的に改善されたことです。子どもが生まれてからは育児休業取得も勧めていただき、夫婦で全力で育児にも取り組んでいます。