PROJECT 01

通所型短期集中
予防サービス
モデル事業

いくつになっても健康に暮らせるように、セルフマネジメント力に着目した取組みを開始。

高齢者の介護予防・日常生活支援総合事業のうち、通所型短期集中予防サービスについて見直しを行い、他自治体での成功事例も参考に、令和4年度より、新サービスの導入に向けたモデル事業を実施しています。従来型のプログラムから一新し、参加者1名に対しリハビリテーション専門職1名での面談を中心とし、参加者のセルフマネジメント力を高めるもの。1年間の実施で効果が認められ、本格実施へ向けてさらに拡大中です。

CROSS TALK

既存の事業をもっと効果のあるものに。
地道な準備が参加者の成果につながる様子が見えてきた。

一般事務
もともと実施していた通所型短期集中予防サービスは、マシンを使った体操教室でしたが、もっと効果のある事業にしていこうということで、このモデル事業を始めることになりました。スタートの前年は、仕様書の検討から、モデル事業に参画してくれる病院や介護事業者さん探し、契約方法の確認などの準備に動いていました。
保健師
下準備がいろいろ大変だったと思います。私は、これから実際にスタートするという時点で異動してきたので、事業者さんの安全管理マニュアルを確認するというところからでしたね。
一般事務
私は今年から新卒で入区したので、この事業に関しては、先輩や上司に教えていただきながら、参加者の方と一緒に成果を振り返る評価会議に参加をさせていただいたり、記録をしたりするうちに、だんだんと重要性がわかってきました。
保健師
実は最初ちょっとびっくりしたんですよ。介護予防というと集まって体を動かすイメージがあったので。でも、このモデル事業では、その方が日々をどう過ごしていきたいかという気持ちを、毎回30〜40分の面談の中でリハビリ専門職の方が受け止めて一緒に整理することで、参加者の意識がどんどん変わっていくのをみて、本当にすごいなと実感しました。
一般事務
自分から継続していけるということが、いくつになっても大切なんだなと感じました。向上心や自己管理といった部分は、私自身学ぶことが多くて、担当になってよかったと思うことがたくさんあります。
一般事務
そんなふうに感じてくれていたなんて、感動してしまいます。私も、評価会議で参加者の方とお話をしていく中で、これだけ変わって元気になって、やりたいことも見つかったんだなと思うと、地道に作った仕様書や、一つひとつの仕事の積み重ねがこの方たちの成果につながっているんだと、嬉しくなります。

地域を巻き込み、モデル事業を展開する中で、職種や年次を超えた協力体制ができています。

一般事務
最初、どんなプログラムにしていこうかと考えた時に、他の自治体ですでに効果が上がっているモデルを参考にさせていただいたのですが、一般的にイメージする介護予防とは異なる比較的新しい手法なので、事業を拡大していこうとなった時に、受託してくれる事業者さんを見つけるのが本当に大変でしたよね。
保健師
そうでしたね。違う用事で区役所にいらした事業者さんに、「モデル事業どうですか?」とダメ元で声をかけさせていただいたら、興味を示してくださって、成果報告会にも参加してくれて。
一般事務
そこから繋がって、どうにか契約に漕ぎ着けて。お話をしてみると、その事業者さんはすごくこの事業の意義をわかってくださっているので、うまく進みそうで楽しみです。
一般事務
私も楽しみです。入区1年目から、評価会議で実際に利用した方とお話をさせていただいたり、すごく区民の方を身近に感じられるので、やらなければならないこともわかってきて、気合が入ってきました。
一般事務
こんなに成長してくれて、本当に嬉しいです。詰め込みすぎたかなと心配もしていたのですが、心強いです。
保健師
私は、保健センターなど区役所以外の職場で仕事をしてきて、今ほどいろいろな年代、他職種が多い部署で働いたことがなかったのですごく新鮮です。一般的に、介護予防の“評価”会議というと、保健師さん行ってきてね、というふうになるのかなと思っていたら、事務職の方々とも一緒に行くことができて、あとで感想を共有できたり、職種関係なく一つのことに取り組めていると実感できます。

実施して終わりではなく結果を分析してさらによい事業に発展させる取組み。

一般事務
モデル事業なので、今後本格実施していくために、効果を客観的に示さなければと考えて、参加者の方に了承を得て結果を分析しています。長寿支援課のアドバイザーでもある、理学療法士で大学教員の方と協力をして、昨年度の分析結果が出てきましたね。
保健師
今までは、体力面だけを分析して評価していくというものが多かったと思うのですが、面談内容や気持ちの変化も含めて、質的な部分を研究するのは新しい取組みですよね。
一般事務
昨年度の参加者のみなさんは、体力面の向上と、ポジティブな発言が聞かれるようになったのも客観的な事実として出てきたので、効果が現れているというのがわかってよかったです。
一般事務
こうした研究も含めて、先進的な取組みに関われて、本当に勉強になります。
保健師
面談を担当してくださっている作業療法士さんも、この事業を担当して、作業療法士としての専門性を存分に発揮できたと言ってくれたのが嬉しかったですね。
一般事務
もともとやりたいことはないと言っておられた参加者を担当された方ですね。面談を重ねていくうちに、やりたいことが見つかって、そこから体力維持へのモチベーションが上がって、実際成果が出たという。
保健師
事業者さんを拡大していく上でも、従事者のモチベーションにもなっていることが伝わる、いい言葉をいただけたと思っています。一生忘れないと思います。
一般事務
モデル事業としての成果を積み重ねて、来年度の本格実施に向けてさらに頑張っていきたいです。
  • PROJECT TALK 02 - くらしのまるごと相談窓口の開設
  • PROJECT TALK 03 - 児童相談所開設と総合的な家庭支援
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