大学院修了後、小中学校のスクールカウンセラーや、NPO法人での若者支援など、地域で身近な相談支援に携わってきました。基礎的な自治体である特別区では、地域のニーズに沿ったきめ細やかな相談支援が実施されています。さらに児童相談所が特別区でも設置できるようになり、児童福祉の分野でも区の特徴をいかした先進的な取組みがされているなかで、心理職として子どもたちや家庭の支援に携わりたいと考え志望しました。
児童相談所開設に向けた心理職育成方針の作成や、庁内研修の企画運営を担当しています。「区民にとってこんな児童相談所があるとよい」という思いを、形にしていく日々。将来児童相談所に従事する職員が自身の職務に誇りを持ち、地域の子どもや家庭への支援に寄与できるようサポートしています。
現在は支援の現場と離れた業務ですが、離れているからこそ客観的に心理職の業務を整理したり、振り返ることができるのは貴重な機会だと感じています。
心理職が担える仕事や支援を周囲にわかりやすく伝えながら、自分自身の考えだけではなく、事業に関わるさまざまな方の意見を聞き、広い視野で物事を捉えるようにしています。